2010年3月25日木曜日

オスカー 天国への旅立ちを知らせる猫

やるせない現実にへこんで手にとった本。
期待通り泣けました。

「あなたがいてくれたから心穏やかになれたわ」
そう思ってもらえたと分かったヨロコビは、介護した人を解放する。

多分、この猫も学んだんだ。
自分が、大好きな人の役に立てたことを。
それがヨロコビとなったから、今も真摯にその役を果たしている。
大好きだった一人のためではなくて、施設全体の全員のために。

人間の、おっと、生物の行動の源泉が利他のヨロコビだということは、なんという福音。

2010年3月24日水曜日

バルテュスこぇ~

徹子の部屋の出演が「節子・クロソフスカ・ド・ローラ」バルテュス夫人で、
珍しく徹子さんが同時代人と空気を分け合って話しているのが微笑ましくて、アイロンをかけながら「ながら見」。
しかしそのうち、夫人の不思議な嗜好が気になってくる。

バルテュスって誰だっけ?

・・・ググってみて、むか~し朝日新聞の日曜版の記事で見た絵といくつかの解説に行き当たる。

当時はちっとも理解できない絵だったが、少しは人生経験を積んだので、画家の人となりの評伝と合わせて、ああ、3代前の支配者層の感性の人だと思い至る。

女の人が鬱屈してヘンな(失礼)セレブ臭を放つのはその人が夫のあわせ絵だから。
もちろん、当人達はそういう自分が大好きなのだから余計なお世話、というお話でした。